イエスはそこをたち、通りがかりに、マタイという人が収税所に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに従った。 … イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。…わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
マタイによる福音書 9章9~14節イエスはそこをたち、通りがかりに、マタイという人が収税所に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに従った。 … イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。…わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
マタイによる福音書 9章9~14節新約聖書を書いた人物の中で、旧約聖書を熟知していたのは、パウロとヘブライ人への手紙の作者(名前は不明)、そして取税人マタイです。
若い時マタイは、徹底的に「律法」を学んだ人でしたが、その後の人生において「律法」に失望した人でもありました。その失望は、あたかも一番高く「右(ユダヤ教)」に振り上げられた振り子が、勢い余って「左(ローマ・取税人・お金)」に振り戻されたように、彼の人生を変えたものへとしました。主は、収税所に座るマタイのそのような歩みを見抜いたからこそ、「わたしに従え」と彼に語りかけられたのです。
4つの福音書の中で、旧約聖書を一番多く引用しているのはマタイです。それだけ彼は、律法(旧約)を知った人でした。そのような意味でも、マタイによる福音書は、「旧約聖書の成就証明書」とも言えるのではないでしょうか。
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「マタイによる福音書」は、まだ聖書日課では扱われていません。扱われ次第、アップしいていきますので、お楽しみにしていてください。