26章1節 ①
幕屋を覆う十枚の幕を織りなさい。亜麻のより糸、青、紫、緋色の糸を使って意匠家の描いたケルビムの模様を織り上げなさい。
(新共同訳)神は、民に礼拝することを教えられます。奇跡、十戒、動物犠牲、そして幕屋とその中の器からも、神と神の御業を知らせました。
後に幕屋は、ダビデにより神殿として設計され、ソロモン王が完成します。さらに時代を経て、今日の教会にもつながります。しかし、その建物が立派になり、組織が整い、奉仕者が専門家するほど、最初の意図から離れ、命のないものにされました。
幕屋は、神が「いのちのことば(十戒)・罪の贖い(ふた)・聖霊(ケルビム)・とりなし(香壇)・いのちのパン(机)・世の光(燭台)」となって人々に仕える神を表しますが、それが逆転し、民が幕屋に仕えるようになり、恵みと信仰から、律法と行いに変化していきました。
友よ。あなたは、「霊とまことによって父を礼拝」(ヨハ4章23節)していますか。それとも、「ぶどう園を荒らす小ぎつね」(雅歌2章15節)と言われる、人々や組織や制度に心乱されていますか。幕屋(教会)の中は、ケルビム(聖霊)に囲まれていました。みことばと聖霊によって子ぎつねを追い払い、まことの礼拝者となってください。
26章1節 ②
より糸、青、紫、緋色の糸を使って意匠家の描いたケルビムの模様を織り上げなさい。
至聖所の贖いのふたの上に、ケルビムが置かれました。さらに、幕屋の幕の何か所にもケルビムが織り込まれていました。
聖所は幕によって囲まれ、聖所と至聖所を分けるのも幕でした。至聖所の契約の箱の中の「ことば・神」は、贖いのふたに囲まれ、キリストの御業を表す机や燭台や香壇は、ケルビムなる聖霊に囲まれていました。
聖霊は、御子イエスから受けて人に与え、人を助けて御子イエスに結びつけます(ヨハ16章14・15節)。神の幕屋には、ケルビムが満ちていました。それは、聖霊の…御臨在・支配・導き・慰め・助け・きよめ・実・知恵・知識・力…により、人をキリストに結び付けて交わらせるのは、ケルビムなる聖霊の働きであることを教えていました。
友よ。モーセが「ケルビムの間から、彼に語られる御声を聞いた」(民7章89節)ように、私たちも聖霊の御声を聴くことができます。神は、聖霊によりみことばによって語られます。みことばに聴く生活は、聖霊に囲まれる生活です。今日もみことばと聖霊に支配された一日となりますように。